天体の衣装
天体を役者(基本的な機能)とすると、
天体のサインはその役者の役割と衣装(有する特徴)に当たる。
つまり、天体の持つ機能が実際にどのように現れるかに影響するのが
天体のサインである。
近代占星術ではあまり考慮されないが、
ディグニティ(品位)という概念がある。
天体は居心地のよい場所ではその力を十分に発揮でき、
居心地の悪い場所ではその力を十分に発揮できない、というものである。
ドミシル/ハウス(居所)
本来の居場所で、天体がもっとも力を発揮できる場所。
エグザルテーション(高揚)
そのサインでは天体は勢いがあるが、見かけ以上に評価されることもある場所。
デトリメント(障害)
天体が自分がの力を発揮できず傷付くような場所。
フォール(転落)
天体の勢いが弱められて居心地のよくない場所。
自分の天体がそれぞれどんな衣装をまとっているのか
キーワードで整理してみた。
【牡羊座太陽】エグザルテーション
外の世界に適応するための表向きの顔。
新しい物事に積極的に挑戦するパイオニア。考えるより行動。
ストレートで単純、大胆、正義感に燃える。自己主張が強く、自分本位。
【獅子座月】
素の自分の顔。
自己表現が好きな目立ちたがり屋。ドラマチックなものを好む。
鷹揚でお人好しだが自己中心的。
逆に病気をしたり弱っている時は自然に月の性質が出ます。これはわかりすぎる……獅子座が月の場合は、周囲の人たちの称賛やねぎらいの言葉など受け、
注目を集めているうちに元気が復活するかもしれませんね。
獅子座の月:「王様コンプレックス」の活用法この指摘には目から鱗が落ちた。「スポットライトを自ら浴びるだけではなく、周囲に分けてあげることです」
それから「月獅子座は退屈が不安」も当てはまると思う。
【天秤座冥王星】
対人関係、公正さや美の基準、理想像において
隠された欲望を暴いたり、劇的な変革を起こしたりする。
多様な結婚形態、新しい家族観、ポリアモリーに寛容で
それを実践したいと思うところとかに出てるかもしれないと思う。
【射手座海王星】
好奇心・冒険心旺盛で、未知の世界を求めて自由に放浪する。空想癖。
視野が広く抽象的・芸術的・神秘的なものへの親和性は高いが大雑把。
開けっぴろげで直感にすぐれる。飽きっぽい。
人や物事の本質を見抜く。エキセントリックで因習にとらわれない。
変化(革命的 破壊的 専制的)を起こす。深い感情の結びつきを求めるが時に無慈悲。
【乙女座土星】
試練、努力に対して客観的に分析する。完璧主義で批判的。
規則に対して几帳面。
「世の中で自分を生かしていくことに苦手意識を持つ」
と書かれたくだりには深く納得……
【蟹座木星】エグザルテーション
安心できる場所、感情を共有できる場所を拡大していく。保護と自己犠牲。
【牡羊座火星】ドミシル/ハウス
自己主張・挑戦・開拓することに対してエネルギーや闘志、情熱、行動力を発揮する。
【魚座金星】エグザルテーション
幻想的で、独自の価値観や美的感覚を持つ。
ロマンスにおいて理解・共感を重視し、自己犠牲的な愛情を注ぐ。
【魚座水星】デトリメント&フォール
ロジックを感覚的に把握する。想像力に富み、独特な価値観と理解を示す。
相手の反応に敏感で、共感的なコミュニケーションをする。曖昧。
デトリメントとフォールが同じサインなのは十ある天体のうち水星しかないのであるが
なんでそれがよりによってそのサインに入ってしまうのか?
というような理不尽さは感じる。
水星はACとMCのルーラーで、DCの上に乗っているし(0.06度差)
自分のホロスコープではかなり存在感がある。
なんとなく傷ついて真価を発揮しきれていないように見える。